
気象情報の通り、本日も拍車をかけて気温が高まっている浜松オートは
川口ナイター「GT第46回 日刊スポーツ キューポラ杯」の場外発売・2日目、
そして明日7/1(金)より開幕する浜松アーリーレース・「TIPSTAR杯」の前検日。
スタッフもペットボトル飲料を携帯したり、しぼった濡れタオルを首に巻いたりして
朝から作業を始めています。走路内ではスイーパーが徐行しながら走路を清掃、
確定掲示板のふもとには「GUウィナーズカップ」の横断幕が掲げられています。

新スタンド3Fの審判棟とつながり、レースの進行や競技中の反則審議について
やりとりができる通信機器・ブレストのチェックをするスタッフさん。この時期は
レース中における審判や救護員の熱中症発生の可能性が非常に高くなるため、
基本、各レースの車券発売中はそれぞれのスタッフルーム
(救護ピット、周回ピット、発走ピット)にて待機、休息するよう教育されています。
競走用アスファルトで囲まれた走路内はまさにフライパン状態、
熱中症のめまいや脱水症状などは突然やってきますので、十分な注意が必要です。

熱中症のみならず、引き続き新型コロナウィルスの感染症対策も怠ってはいけません。
本日は朝から選手管理地区内の「選手宿舎」入口にて抗原検査や体温測定といった
健康チェックを行なっています。ちなみに私も体温を測ってみたところ、
これまでになく過去最高の37.0℃ちょうどを観測。しかし発熱ではありません、
おでこを使って体温測定をするのですが、バイクでの移動のため、屋外でヘルメットを
しばらくかぶっていると頭に熱がこもってしまうのです。

より精密な抗原検査の結果、陰性に。CのラインだけでなくTのラインにまで
赤い線が浮き出るとコロナ感染となりますが、Cの1本のみの場合は陰性です。
ちなみにTのラインのみ赤い線が浮き出るか、どちらも赤い線が
浮き出てこなかった場合は検査エラーとなります。

宿舎入口での検査を終えてロッカーに向かう上村敏明選手から
「電気バイク、調子良いみたいだね!」と声をかけてくださいました♪
前回開催時にて愛用している電気バイクのパンクが発生したのですが、
上村選手と辰巳裕樹選手が直してくれたのでした。ありがとうございました!

全9R制の浜松アーリーレース、出場選手が通常開催よりも少ないため、
空いているロッカーは荷物置き場同然となっています。

今節の浜松アーリーレースは浜松・川口・伊勢崎の3場対抗戦となります。そして
次節の「新スタンドオープン記念レース」はさらに山陽の加わった4場対抗戦です。
ロッカー内には既に次節あっせん予定・山本将之選手(山陽)の
マシンが停めてありました。

タイヤのストックを整理する橋本優一選手。

こちらは遠征選手専用ロッカー・B棟です。
一見、フルでロッカーが使われているように見えますが、部屋のほとんどが
次節出場選手の保管倉庫代わりになっており、今節は渡邉 稔選手(川口)、
阿久津正夫選手(川口)、相馬康夫選手(川口)の3名のみが使用します。

先日紹介しました通り、レース中のけがによる長期休場&リハビリを経ました
米里崇徳選手が今節より練習参加として復帰します。
タイヤをロッカーへ運び込む際、盛り上がった腕の筋肉や血管から見ても
相当の筋力トレーニングを積んできたように見えます。
「周囲にはまだ誰もいない感じでしょうかね?」と尋ねましたところ、米里選手は
「いや、下回り整備を行なうために、松山さんと西さんはクランク組立室へ
行っていると思います」と教えてくださいました。

クランク組立室は私たち取材陣は入室することができませんが、窓越しに
レーシングスタッフ監視のもとで作業をしている松山選手と西選手の姿が見えます。
先日の指定整備日から本日まで2日間、気合の入った作業が続いています。

さて浜松オートオフィシャルサイトでは先日、ついに新メインスタンドの
全貌を紹介するページをアップさせていただきました。
来週の7/8(金)より運営開始です。1Fの屋外観覧席はベンチが547席ありますが
ベンチを利用せずとも2Fへと通じるスロープや階段などが幅広くあり、
少し高い場所からレースを観戦できます。
今節3日間は新スタンドの各紹介を少々行なってまいりたいと思います。

野上史豪選手。

交川陽子選手。

筒井健太選手。


左から、吉田富重選手、浅野浩幸選手。

辰巳裕樹選手。

西 翔子選手。


左から、宍戸幸雄選手(伊勢崎)、齋藤正悟選手。

通常開催よりロッカーががらがらな浜松アーリーレースは
ロッカー内の整理や片付けにも向いているようです。
部屋の一角にて古い競走車の残骸がまとめられていました。
「旧式の部品のため使用できません」という張り紙がしてあります。

今年は6/21が夏至ということで、この時期は夜6時を過ぎても
明るさが残っています。日中の猛暑もようやくひと段落といった気候になり、
走路内では数人の選手がジョギングを行なっていました。
明日からの浜松アーリーレースは朝9時に開門、そして9:10から
第1R試走開始という早さのため、本日の前検日は早々に作業を終えて
宿舎へあがってしまったようです。遠くに柴田健治選手たったひとりが
整備を続けているのが見えます。別の部屋からは佐藤貴也選手の声も。

そして別の通路では、松山茂靖選手と西 翔子選手の師弟コンビが
本日ロッカーの使える最終時間まで整備を続けていました。周囲には
誰もおりません。二人は「あの時は確か、こうセッティングをしてレースに出たら…」
と、整備&レース談義をしながら、タイヤを取り替えたり、シリンダーライナーを
掃除したりと、明日から始まるアーリーレースへ向けて気力を高めていました。
どんなレースが待っているか、今から楽しみです♪
浜松アーリーレース・第3弾、「TIPSTAR杯」は明日7/1(金)から開幕。
開門はどのオートレースよりも早い朝9時です、熱戦にご期待下さい!