いよいよ明日11/26(土)に開幕する浜松オートの新レース、
「チャリロト杯GUオートレースメモリアル」。本日はGU前検日ですが
”非開催日”のため場内にて他場の場外発売等は行なっておらず、
午後からの走行練習などを入場して見学することはできません。
本日は朝からチュイーンという音が鳴り響いており、場内&各駐車場にて
伸びすぎた木々の枝葉を切るお手入れ作業が行なわれています。
そして空からは何度もゴーーという轟音が。本日は朝から浜松オートのお隣、
航空自衛隊浜松基地からジェット機の次々と飛び立つ音が聞こえています。
メインスタンドとグリーンスタンドの間・奥には航空自衛隊浜松基地の敷地内にある
球体のレーダーが見えています。浜松オートのそばにはジェット機やヘリコプターの
飛び立つ滑走路やレーダーが設置されているため、メインスタンド以上の高い建物や
まばゆい照明器具を建設することができず、ナイター開催ができない理由の
ひとつとなっています。

発走ピットでは8色のパイロンやレーシングスタッフが開催時に使用する
ポンポン(原付)がセッティングされていました。元・浜松ライダーで現・スタッフの
森下剛一さんが早朝から浜松走路入りをして準備を進めていました。
前検日に選手ロッカーの扉の解錠に合わせて進められるのが
選手宿舎の玄関の解錠です。来場選手はまずこちらにて体温&体調の
チェックを行ない、手指の消毒と今節GUの”事前枠番抽選”の記入を実施します。
優勝戦を除く5日間をかけた番組の組み合わせ上、0mオープンレースが
決定した場合には本日の抽選結果が枠番に反映されます。

するとお向かいの検車場前に大型トラックが到着。ナンバープレートには
所沢の文字、川口オートから運ばれてきたものと思われます。
昨日の指定整備日には福岡ナンバーの大型トラックが到着していました。
飯塚「GT開設記念レース」からたった1日の車両輸送です。
検車場内に運ばれてきました車両を覗いてみますと、見慣れたカラーリングが。
名札には「飯塚レース場出 浜松行 加賀谷建明」の文字。
飯塚GTにて悲願の優勝を成し遂げました加賀谷選手(川口)のマシンが
早くも浜松に来場です。
本日特筆すべきはやはり鈴木圭一郎選手。今回は元・船橋を加えた6地区にて
団体戦も競われるとあって、浜松と表記すべきか元・船橋と表記すべきか
悩むところでありますが、圭一郎選手は朝8時台から選手ロッカーに到着して
早くも油にまみれたマシン整備に励んでいました。
さて、今節GUは浜松・川口・伊勢崎・飯塚・山陽の5場と、かつて千葉県の
船橋市にありました”オートレース発祥の地”、船橋オートレース(2016年3月閉鎖)に
所属していました選手16名を元・船橋という名でチームを組み、
オール予選の3日間を6地区で競い合うという「団体戦」も兼ね揃えた
特殊なレース形式となっています…が、早くも6年の月日が流れており
新規オートレースファンの中には「元・船橋って誰?」という方もいらっしゃるようです。
そこで、今節「元・船橋」チームとして参戦します選手を紹介します。
整備中のところをお時間拝借、選手から「何ならマスクを外しましょうか?」と
お声かけくださった方だけ、お言葉に甘えさせていただきました♪

永井大介選手(現・川口)

内山高秀選手(現・伊勢崎)
今節追加あっせんとなりました。

岩田行雄選手(現・伊勢崎)
「今回のような元・船橋チームを再結成させるという企画は、ひょっとしたら
賛否あるかもしれない。「当時の船橋を懐かしめて良い」とか、「何を今さら」とかね。
でも僕から言えることは、「お客さまに楽しんで貰えるなら、何でもやってみりゃ
いいじゃん!」だから(笑)こういった企画を浜松オートが考えてくれて、きっと
オートレースふなばしで見てくれている、船橋オートをホームとしていたお客様は
僕らのチーム戦を一番楽しんでくれるんじゃないかな?ま、チーム戦とはいえども
圭一郎君が断トツで応援の軸だと思うけどね(笑)」

西原智昭選手(現・伊勢崎)

鈴木聡太選手(現・伊勢崎)
今節追加あっせんとなりました。

深沢 隆選手(現・川口)
「そっかぁ…もう6年だもんね、船橋を知らない人も出てくるよねぇ」とコメント。

荒川哲也選手(現・伊勢崎)

鈴木一馬選手(現・浜松)

平塚雅樹選手(現・浜松)

佐々木敏夫選手(現・川口)

仲口武志選手(現・浜松)

森谷隼人選手(現・川口)
「どうです、元・船橋ってすごいメンバーでしょう!レアル・マドリードのような(笑)
自分は足を引っ張らないように…いや、自分こそ元・船橋として得点を稼げるように、
ポイントゲッターになれるよう頑張ります!(笑)」

小林悠樹選手(現・浜松)

福田裕二選手(現・川口)

栗原勝測選手(現・伊勢崎)
栗原選手は船橋所属時代、鈴木圭一郎選手が配属されたグループの長、
親方を務めていました。栗原選手のグループには弟子の中村雅人選手(現・川口)、
そして押田和也選手(現・伊勢崎)などが所属していました。
栗原選手:「僕の所属していたグループには大親方として飯塚将光選手(2013年引退)が
おり、その系譜に中村雅人選手や圭一郎君が所属していたので、まさにサラブレッド
というか…チャンピオンの血統ですね。ただ、飯塚さんは性格的には長嶋茂雄さん
のような天才型だったので、根拠とか理屈ではなく「あぁそれはハンドルが
原因だな。ハンドルを変えた方がいい」とか、直感やセンスで教わっていました。
ちなみに圭一郎君は養成所を卒業した段階では、当時の石井 剛君(引退)が
師匠になる予定だったのですが、石井君が「自分は違う仕事の方が向いている」と
引退してしまったので、それで同期の滝沢 健君が師匠を引き受けることになりました。
当時の圭一郎君はまだ18歳くらいだったかな、バイクは運転できたと思いますが
自動車の免許を持っていなかったので、開催の前後には滝沢君が車で送り迎えを
していました。宿舎で過ごすとなれば荷物が多くなるし、バイクだと一度に荷物を
運びきれないからね…。船橋時代、僕はほとんど圭一郎君をはじめグループメイトを
見守るだけの立場でしたが、雅人君や押田君、滝沢君は手塩に掛けて圭一郎君を
ナンバーワンのオートレーサーにするべく育てていましたから、当時の指導や恩といった
絆が現在でも薄れることなく受け継がれているのだと思いますよ。グループの誰かが
優勝した時には真っ先に祝福に駆けつけますからね(笑)」
今節も栗原選手は鈴木圭一郎選手のお隣のロッカーを借りて過ごしています♪
コメントありがとうございました☆

そして鈴木圭一郎選手。2013年7月に船橋オートでオートレーサーデビュー、
師匠は滝沢 健選手(現・伊勢崎)。2016年に船橋オートの閉鎖にともない
浜松オートへ移籍、当時、路面を土から掘り起こして慣しアスファルトを張り直すという
全面改修工事を行ないました浜松走路は雨上がり後の水はけスピードが
最速ともいえる速乾性を実現、すぐに試走タイムが跳ね上がったことから
「歴史に残るオートレースのスピード&勝利記録を打ち立てるのは浜松しかない」
と、浜松移籍を心に決めたそうです。
浜松に移籍して初めて選手ロッカーでお会いしました際、圭一郎選手の
「ブンブンさん!僕はもう2度と船橋閉鎖のような惨劇を見たくありません。
移籍先に決めた浜松オートを存続させていくために、自分が役に立つなら
ファンサービスやイベントなど何でも手伝いますので、できることがあれば
いつでも言ってください!」と話しかけてくださった言葉が忘れられません。
圭一郎選手は今でも当時の想いを忘れず、ファン感謝祭の参加や
グレードレース優勝時の記念グッズ作成&販売、CS放送出演&優勝報告を
引き受けてくださいます。今節はどんな活躍を見せてくださるでしょうか、
こうご期待です☆

以上の16選手が6場目となる「元・船橋」チームとして団体戦に臨みます。
皆さまの応援をよろしくお願いします!
写真:前検日の走行練習終了後。日が暮れて真っ暗になるまで
走路内では選手がジョギングなど運動を行なっていました。
明日11/26(土)開幕、「チャリロト杯GUオートレースメモリアル」は浜松オートの
新企画レースとなります。初日〜3日目をかけて全12Rが6地区をかけた
チーム対抗戦(予選)となります。同チーム4選手vs4選手の”2場対抗戦”も実施、
熱戦にご期待下さい!
浜松オートレースヴィーナス・JINちゃんは5日間フル来場。さらに
明日初日のスペシャルゲストは静岡が生んだ鬼才、お笑いコンビの
トータルテンボスさんです。第10R発売中・イベントプラザにてお笑いライブを実施、
どうぞお楽しみに☆