強い雨の次には強い日差しと強い風―。
日々刻々と変化する気候が選手たちのセッティングを悩ませた、本場4日間開催・
「第43回 報知新聞社杯」。”女心”と例えられる秋の空へ柔軟に対応して走りぬき
優勝を手に入れたのは、自身も「なぜか浜松走路は相性が合うんです」と不思議そうにほほ笑んだ
船橋ライダー・新村嘉之選手(27期)が、前年度末の浜松開催・「ヴィーナスカップ」に次ぐ
今年浜松2回目のVとなりました!新村選手、優勝おめでとうございます☆
明日10月30日(木)にひかえる秋の大決戦・「SG第40回 日本選手権オートレース」へむけて
開催地である山陽オートへと旅立った全国区ライダーたち。
上位ランクライダーが留守となった今節は誰にでも優勝を狙える絶好のチャンスとなり、
レース全日を通して勢力の均衡した”争奪戦”にふさわしい白熱のバトルとなりました。
夕暮れを迎える浜松走路、一番に輝くのはどのライダーか!
「第43回 報知新聞社杯」・最終第12R「優勝戦」!各車一斉にスタート!
おぉっと今節のレースは誰もが「速攻」のカードを勝負札とばかりに引き抜いてきたか、
ファーストコーナー争奪から津波のような怒涛の攻め込み!
7枠・木村直幸選手(浜松・27期)&8枠・今田真輔選手(浜松・29期)のゼロハン両者へ
5人並んだ10線勢が押し寄せてきた!
それもそのはず、観戦者の間でも今節優勝戦の肝と言われていたのが
ベテランライダー、1枠20線・鈴木辰己選手(浜松・13期)の存在。
伝家の宝刀、”ドラゴン・ロケット”と呼ばれるキレ味満点のカミソリスタートで
10線5車のインをすべて抜き去ってしまうことができたら、あとは
ゼロハンをさばくのみ、というレース展開を予想していた方も少なくないとか。
しかしそうはさせじと、ゼロハン&10線ライダー勢も
「辰己さんよりも早く混戦を抜け出せたら」、と目の覚めるようなトップスタートをきってきた!
しかし・・
「俺のドラゴン・ロケットは、”2枚刃”なんだッ!!」
あぁっと!ファーストコーナーが大激戦区になると読んでいたか、辰己選手は第2コーナーから
バックストレッチにかけてフルスロットル!!まさに”2段噴射”と言わんばかりの猛突進で
4車をまとめてさばききり、一気に4番手まで急上昇!
2周目の第1コーナー、サクッとインコースへスラッシュをきめた辰己選手が3番手に、一方
上位争いはファーストコーナー勝負からゼロハン勢の間を割って先頭を手に入れた
4枠・和田健吾選手(浜松・28期)と追走の2枠・新村嘉之選手(船橋・27期)。
「幻の”ヨンハチ・タイヤ”は、伊達じゃないッ!!」
同周バックストレッチ〜第3コーナー、「前回の浜松Vもこのタイヤをはめて勝てたんです」と、
新村選手が今節優出を果たした時にコメントしていた、選手の間で”幻のタイヤ”と呼ばれている
製造週番号「48」番の俗称”ヨンハチ・タイヤ”。新村選手はマシンを信じて渾身のイン差しを慣行!
同じ会社の同じ工場で生産されている競走用タイヤであるものの、製造時の気温&湿度など気候や
原料混合具合のわずかな差から、競走路に最も相性の良い究極のグリップ力をもつ
”幻のタイヤ”がごくまれにできあがるのだとか。幻のタイヤは製造されてすぐに分かるものでもなく、
しばらく月日を置いてから気候に馴染んできた折に突然「これは!?」と気づくものもあるそうで、
現在ではこの”ヨンハチ・タイヤ”を「勝負タイヤ」として大一番に使用する選手が多いと言われます。
(しかし競走用タイヤの寿命はとても短く、早くて5・6回のレースで使い切ってしまうそうです)
和田選手のインコースを抜き去った新村選手、TOPを塗り替えて上位順は2-4-1!
上位隊形は2-4-1のまま変わらずにゴールイン!
「第43回 報知新聞社杯」・優勝は船橋ライダー、新村嘉之選手の頭上に輝きました!!
レース終了後、序盤の混戦における競争妨害がなかったか審議がかけられるも
失格にはいたらず。最後までレースを見守っていた、同じ船橋ライダーの後輩である
落合 淳選手(29期)も「大丈夫ですよ、きっと」と確定板の表示を待ちました。
しばらくして「2-4-1」の順が確定となり、新村選手は無事にウィニング・ランを行うのでした。
優勝戦後、勝利のコメントです。
新村選手:「いやぁ、もう怖いくらいですね(笑)なぜか浜松とは相性がいいんです。今節は受付を済ませた初日は全然よくなくて「だめかなぁ」と思っていたのですが、乗っていくたびに尻上がりに上向いていきました。最終日はもう微調整でよかったですし、あとはタイヤのおかげですね。優勝戦の試走の時はちょっとごつごつした感じがあったのですが、昨日(準決勝戦)も同じような感触で本走になったら結果は良かったので、「レースになれば大丈夫!」と、このマシン&タイヤを信じて走りぬきました。道中審議にかかってしまい、ちょっと迷惑をかけてしまったのが申し訳なかったなと思っています。次回は地元船橋のあっせんになりますので、応援をよろしくお願いします!」
新村選手、コメントありがとうございました♪
「第43回 報知新聞社杯」・優勝おめでとうございました☆
そして…
「第43回 報知新聞社杯」が無事閉幕し、一夜明けた本日・10月29日(水)、
浜松オートは非開催日。わたくしブンブンボーイは新幹線に乗りこみ、一路進路を西へ。
窓の外から赤い瓦屋根でできた民家が多く見え始めてきました。
そう、”名勝負数え唄”を刻む、大決戦の地へ…!!
おしまい



