2008年01月10日

 船舶絵画の巨匠・上田毅八郎画伯 浜松オートに来場

  
興廃をかけた第二次世界大戦と壮絶なる終戦、全てを失った焼け野原からの復興、そして
誰もが豊かさを求めた高度成長期へ。
御年88歳、激動の昭和日本史をその身をもって体験し、人の歴史とともに進化を続ける
大型輸送器機の数々を筆に込めて描きあげてきた、静岡の生んだ船舶絵画の巨匠・
上田毅八郎画伯が1/9(水)に浜松オートへ来場。ただ今浜松オートレース場内で実施中の
「戦艦大和を描いた男・上田毅八郎 原画展」をご鑑賞に足を運んでくださったお客さまとの交流を楽しまれました。


浜松オートレース場内・休憩所の一部に期間限定で設置された美術館スペース。
大きな美術館での開催ともなると、施設や作品の維持費、照明など諸般の経費により
入場料が数千円単位になってしまいますが、浜松オートは一律入場料100円。
今節のような“場外発売”期間なら無料で有形文化財を堪能することができます。
浜松オートレース場をオートレースの観戦だけでなく、文化芸術の発表の場として
皆さまに幅広くご利用いただこうとする新たな試みです。(〜1/22(火)迄)


平日の浜松オートは比較的入場者の平均年齢が高め。それだけに
迫力ある戦艦や勇ましい戦闘機などの絵画は心に共鳴する部分も多く、
原画展は連日来場者にご好評を頂いております。
中には「私も空軍(海軍、陸軍)に志願したんだよ」という第ニ次大戦経験者も。


「戦争を経験しているからね、“怖いもの”なんてあまりないよ」と力強く語る上田毅八郎画伯。
鋭い眼差しは絵画にかける魂を彷彿とさせます。
「もともと“乗り物”が好きでね、小さい頃から軍艦や戦闘機の写真をもとに絵を描き続けていました。その後出兵し、陸軍の輸送船に乗り組むことに。3年8ヶ月もの間、太平洋の大海原を巡回しました。大戦中、輸送船の撃沈を受けて右手を負傷し、それからは左手で筆を持つように。終戦後は今に至るまで、タミヤなどの模型会社から箱絵の発注を受けたり、ブリジストンなど自動車関係企業のカレンダー、小学館など書籍や雑誌等の挿絵を手がけています。船舶画に関しては、造船所の設計図を元に完成図を描きあげます。海原を進む航海の様子は、自分が輸送船に乗り組んでいた頃を思い出してイメージで。日本の海と南海(東南アジア)とでは海の色や景色が違うんだよ。日本の海は“黒潮”というだけあって、海の色が黒く、そして波が荒い。それに比べて南海の海は穏やかで、青がすごく透き通っている。特殊な画材・染料を使っているかって?とんでもない、小学生がみんな持っているような水彩画だよ。しかも絵の具の種類はほんの5・6種ほど。それを混ぜ合わせていろんな色を作るんだよ。もう88歳も生きていると、こうして生きているそのものが楽しい。“生かしてもらえた”という気持ちのほうが強いです。自分の仲間のなかには、撃沈を受けて船とともに藻屑となってしまったもの、手足がバラバラになってしまったもの、たくさんいるから・・。自分は88まで生き抜き、今は目も悪くなり、耳も聞こえにくくなってしまったけど、静岡が誇る工芸品である「模型・プラモデル」の箱絵に携われたことや、各学校へ講演に招いてくださることに感謝しています。その時にいつも言うんですよ。『人間の大きさに、身体の大きい・小さいや肩書きなんて一切関係ない。ここ一番という局面の時、身体をはって勝負に挑めるか、なんだよ』って。」
上田毅八郎画伯、メッセージをありがとうございました!

自身のスケジュール表を見ながら
「『GIIジェネレーションズカップ』の時に、もう一度浜松オートへきたいね」と
おっしゃってくださった画伯。
浜松オートへのご来場を心よりお待ち申し上げます☆

posted by ブンブンボーイ at 20:57| Comment(0) | TrackBack(1) | ダイアリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/77587502
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック

2級小型船舶操縦士 学科試験問題集〈2006‐
Excerpt: 2級小型船舶操縦士 学科試験問題集〈2006‐2007年版〉・自動車 転職 履歴書情報について・市の主な行政機関・Part.1 週刊レースクイーンコレクション 奥野静香・1級小型船舶免許への道・進化し...
Weblog: 船舶の極意
Tracked: 2008-02-05 15:00